転職してやり直せる?
このようにお悩みではありませんか?
厚生労働省が発表しているデータによると、近年「精神疾患」を抱える患者数は300万人超。そのなかでもとくに多いのが「うつ病」です。
10年前と比べると、2倍以上の割合で増えていることがわかっています。
ピカピカの新卒社会人でも、
- 仕事が忙しすぎる
- 長時間労働・休みがない
- 人間関係が悪い
- 過剰なノルマがある
このような環境にいると、いつ心の病になってもおかしくはありません。
管理人の「転職サポーターゆうき」です!
フリーターから就職した経験や転職経験、人事目線を活かして働き方や転職に関する記事を執筆しています。
うつ病になってしまうと、この先どうしたらいいか不安になりますよね。まして「新卒」だと、「自分のキャリアは終わった」と思ってしまうかもしれません。
でも、後ろ向きになる必要はありません。
結論から言えば、たとえうつ病で仕事を辞めることになったとしても、20代の若いうちならいくらでもやり直しはできます。
この記事では、僕の転職経験と人事目線を軸に「新卒社会人がうつ病(心の病)を経て転職をするときに考えておきたいこと」をまとめてみました。
3分もあれば読めるので参考にしてくださいね!
※心の病に焦りは禁物です。転職を考えるときは、自分のペースを尊重して進めるようにしてくださいね。
新卒社会人でうつ病になったときは、まずは『療養』を考える
うつ病になってしまったときに最も大切なのは、きちんと療養することです。
うつ病は、性格的に「几帳面」「まじめ」「責任感が強い」こうした傾向がある人に発症しやすいと言われています。
ですが、性格だけではなく、様々な要因が複雑に絡まって発症するケースがほとんどです。
とくに新卒の社会人は、
「仕事がなかなか覚えられない」
「休日も仕事のことが頭から離れない」
「うまくリフレッシュできない」
「職場の人間関係で神経をすり減らす」
このような状況が多いので、精神的には疲労しやすい状況に置かれています。
うまく乗り切る人もいますが、疲れやストレスが蓄積していき、
「どうしても会社に行けない」
「頭が働かない・ミスばかりしてしまう」
「食欲がない・ありすぎる」
「体調が悪い・眠れない」
このような症状が出て、「うつ病」と診断されるケースがあります。
うつ病が厄介なのは、こうした初期症状を「単なる心の弱さ」「だらけているだけ」で片付けてしまいやすいということです。
新卒の社会人としては、頻繁に会社を休むわけにはいかないですし、辛くても乗り越えるのが普通と思い込んで頑張りますよね。
その結果、症状が悪化してしまうケースも多いはずです。
なので、もしも「うつ病」とわかっているのに我慢をしているなら、まずはきちんと治療をすべきです。
うつ病は「心が弱い」とか「だらけている」のではなく、れっきとした病気です。
足の骨を折ったら骨が回復するまで休むのが当たり前のように、心が病んだ場合でもきちんと療養することが大切です。
体の大きさや顔の作りが人それぞれ違うように、メンタルも十人十色。「なんで自分だけ?」と思わずに、心が悲鳴をあげているなら、まずは心のパワーを回復させることにフォーカスしましょう。
無理をしてがんばり続けると、ますますうつ病が悪化したり、療養期間を長引かせる可能性もあるので注意してくださいね。
20代前半の新卒社会人なら新しくキャリアを積むことは十分に可能!
最初にお話ししたように、たとえうつ病で仕事を辞めることになったとしても、20代の若いうちならいくらでもやり直しはできます。
「30代・40代でうつ病になり復帰をする」というのは厳しいですが、仮にうつ病で半年や1年を休養期間に費やしたとしても、新卒なら20代前半〜中盤ですよね。
転職市場において「若さ」は、大きなアドバンテージです。
なぜなら、若さがあれば
- ポテンシャル(将来性)
- 熱意やバイタリティ
- 人柄・素直さ
などの「人間的な魅力・期待」を買われて採用されるケースが多いからです。
もちろん、大手大企業・有名企業など「エリートコース」を歩むのは難しいかもしれませんが、きちんと転職活動をすれば、十分に巻き返すチャンスはあります。
第二新卒という枠組みがあることを知っておこう!
ここで知っておきたいのが、「第二新卒」としての転職です。
【第二新卒とは】
新卒で入社した会社を3年以内で退職して転職する人を指すのが一般的。年齢でいうと25歳前後にあたる。
多くの企業は、「第二新卒枠」を用意していますし、第二新卒で入社できれば新卒と同等の待遇で入社するチャンスもあります。
また、あえて第二新卒の人材を狙って採用活動をしている企業も増えています。
今後1年間の第二新卒採用の見通し
- 2012年 積極的と回答した企業の割合
⇒43.4%- 2016年 積極的と回答した企業の割合
⇒62.2%引用元:マイナビジョブ20s(データを抽出して掲載)
第二新卒の需要自体は、ここ数年は伸びていることもわかっています。
なので、うつ病で新卒入社した会社を早期離職することになったとしても、もうダメだと落胆する必要はありません。
新卒で失敗を経験したからこそ、本当に自分に合った職場選びができますし、第二新卒転職を狙えば十分に巻き返しは可能です。
うつ病を乗り越えた後の第二新卒転職の進め方
では、具体的にどうやって第二新卒転職を進めたら良いのでしょうか?
「第二新卒」と言っても、新卒の就活とは異なりエントリー期間などが決まっているわけではありません。
第二新卒の定義や条件も、応募する企業ごとに変わってきます。
なので、自ら転職活動のプランを立てて、主体的に動くことが大切と言えます。
おおまかな転職活動の流れは以下のとおりです。
- 自己分析(転職の希望や自分の強みなどを整理する)
- 転職支援サービスに登録
- 求人を探す
- 求人に応募
- 書類選考
- 面接
- 内定
- 双方が合意すれば第二新卒として再スタート
【転職で何を重視するか】きちんと自己分析をする
なかでも大切なのが「自己分析」ですね。
- 転職で何を重視するか
- 転職で改善したいこと
- 転職先で貢献できること(強みや経験)
最低限この3つはクリアにしておきましょう。
それぞれに優先順位をつけて、ノートなどにまとめておくことをおすすめします。
少なくともうつ病になった原因が前職(現職)にあるなら、転職でその原因を改善する必要がありますよね。
例えば、
うつ病になった原因が過酷な長時間労働にある
⇒「残業は◯◯時間以下を希望」
人間関係が原因で病んでしまった
⇒「風通しの良い職場を希望」
このように、どうしても譲れないポイントをきちんとまとめておきましょう。
絶対に譲れないポイントは転職活動の「軸」として機能します。(求人選びの軸になったり、面接時の重要な確認事項になったりします)1番最初に取り組んでおくべきです。
第二新卒として転職をするならひとりで頑張らないことも大切
また、第二新卒として転職をするなら、ひとりでがんばらないことも大切です。
「転職活動は孤独な戦い」と思っている人は多いですが、なにも全てをひとりで抱える必要はありません。
「第二新卒で転職する」と言っても、転職活動は初めての経験ですよね。新卒の就活とは要領が異なるので、わからないことだらけのはずです。
例えば、ゲームの主人公も、装備を整えて仲間を集めてからラスボスに挑むはずです。
たったひとりでラスボスに戦いを挑んでも、返り討ちにあうだけです。
とくにうつ病が原因で転職する場合は、同じ理由で転職を繰り返さないように、より慎重に転職先を探す必要もあります。
なので、キャリアアドバイザーに相談できるエージェント系のサービスを活用して、ひとりで悩まない環境を作りましょう。
転職エージェントには以下のようなメリットもあります。
- 希望に合う求人を紹介してもらえる
- 転職の悩みや不安を相談できる
- 応募書類・面接対策をしてもらえる
- 面接のセッティングをしてもらえる
- 応募企業の詳しい情報を教えてもらえる
この記事のまとめ
繰り返しになりますが、たとえうつ病が原因で転職することになってもキャリアの積み直しは十分に可能です。
頑張りすぎて体を壊してしまったら、社会人としてはもちろん、普通に生活することもできません。無理をせずにしっかり休養を取って、転職活動に向かってください。
また、日本を代表するクラシックピアニストのフジコヘミングは以下のように言っています。
どんなに教養があって立派な人でも、心に傷がない人には魅力がない。他人の痛みというものがわからないから。
by フジコヘミング
誰しも「うつ病」になりたくはありませんが、うつ病を経験したことで自分を見つめなおす機会が持てたり、人の痛みが分かるようになることもあります。
自分を深く見つめ直すことで今後のキャリアが開けたり、人の痛みがわかれば面接や今後の仕事に活きるかもしれませんよね。
簡単なことではありませんが、プラスの面を見て転職活動と向き合ってみてくださいね。
転職を成功させるには、サポート力が高く相談しやすい転職エージェントを使うのがポイントです。
なぜなら、
- 自分に合う求人を紹介してもらいやすい
- 転職のコツ・ノウハウを吸収できる
- 情報収集が圧倒的に捗る
このようなメリットがあるからです。
以下の記事では、サポート力が高く相談しやすいエージェントをまとめました。ぜひチェックしてみてください。