管理人の「転職サポーターゆうき」です!
フリーターから就職した経験や転職経験、人事目線を活かして働き方や転職に関する記事を執筆しています。
今回は、20代の男性Kさんからいただいた
「やりたい仕事がないのに転職できる?」
という悩みを解決します。
【Kさん(20代・男性)の悩み】
仕事を辞めるか悩んでいます。
1年ほど前から仕事を辞めたいと思っていますが、辞めようと思っては挫折、辞めようと思っては挫折、を繰り返しています。
その理由は、やりたい仕事が見つからないからです。本当に仕事を辞めていいのかとても不安です。
辞めようと思った原因は、
「給料が少ないのに労働時間は長い」
「休みがほとんどない」
「叱責がひどい」
「仕事が向いていない」
など、あげればきりがありません。
終電帰りは日常茶飯事、最近は休日出勤すら当たり前のようになっています。疲れで仕事のミスが増え、上司や先輩に怒鳴られる毎日です。
すでに同期の半分が辞めているような職場でブラックなのかもしれません。
このままでは体がもたないので辞めたほうがいいと思いますが、不安です。逃げるように辞めたらマイナスになるでしょうか。
そもそも転職活動ができるような時間がないのも気がかりです。
そもそも、やりたい仕事がないのに転職できるでしょうか?
まとまりのない質問になってしまいましたが、アドバイスをよろしくお願い致します。
※相談者のプライバシー保護のため、一部内容を変更して掲載しております。
Kさんは次の3つのポイントを悩んでいるようです。
- 逃げるように仕事を辞めていいのか
- 転職活動ができる時間がない
- やりたい仕事ないのに転職できるのか
ここからは、Kさんの悩みに答える形で話を進めていきます。
逃げるように仕事を辞めていい?【逃げの転職すべてがマイナスではない】
Kさんは、「逃げるように仕事を辞めていいのか」と悩んでいるようです。
一般的には、
- 「逃げの転職はうまくいかない」
- 「あとで後悔する」
- 「つらくても耐えたほうがいい」
このような風潮があるので、悩むのは当然ですよね。
たしかに、努力をせず、自分の弱さと向き合わずに、
「嫌だから辞める」
「気に入らないから辞める」
こうした転職を20代で繰り返していたら、当然キャリアのマイナスになってしまいます。転職をしても同じことを繰り返してしまうかもしれません。
しかし、すべての「逃げの転職」がマイナスというわけではありません。
逃げの転職がキャリアのプラスになることもある
例えば、Kさんの相談内容を見ると、以下の部分は明らかに度を越した労働環境です。
終電で帰るのは普通、最近は休日出勤すら当たり前のようになっています。疲れで仕事のミスが増え、上司や先輩に怒鳴られる毎日です。
すでに同期の半分が辞めているような職場ですから、ブラックなのかもしれません。
この環境で働き続けていたら、体を壊したり精神的に病んでも不思議はないですよね。
仮に「逃げの転職」が良くないとしても、体を壊して働けなくなってしまったら元も子もありません。
つまり、時と場合によっては、自分を守るために「逃げの転職」をしたほうがプラスという場合もあるんです。
また、「退職理由の本音」をリサーチしたデータを参考にすると、転職者の大半は、ポジティブな理由ではなく「不満」を理由に仕事を辞めています。
【退職理由の本音】
- 上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
- 労働時間・環境が不満だった(14%)
- 同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
- 給与が低かった(12%)
- 仕事内容が面白くなかった(9%)
- 社長がワンマンだった(7%)
- 社風が合わなかった(6%)
- 会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
- キャリアアップしたかった(6%)
- 昇進・評価が不満だった(4%)
引用元:リクナビNEXTより抜粋
つまり、「キャリアアップがしたい」などの前向きな理由はごく一部で、大半の転職者はある意味「逃げの転職」をしているわけです。
なので、「逃げの転職=悪い・ダメ」ではなくて、仕事を辞めることが将来的にプラスになるかを考えて転職と向き合ってみてください。
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【もう限界】仕事から逃げたいときの対処法【自分を守ることが大切】
転職活動をする時間がない【最低限の準備はしておく】
Kさんは、「激務で転職活動をする時間がとれない」と悩んでいるようでした。
転職活動の流れは、以下がセオリーと言われています。
- 在職中に転職活動を進める
- 転職先を決める
- 退職願を出す
ブランクが長引いたり収入が途絶えるなどのリスクがあるため、在職中に転職活動をスタートし、転職先を決めてから退職をするのが理想的です。
転職活動にかかる期間の平均は、およそ3ヶ月から半年程度と言われています。
そのため、仕事を辞めてから転職活動をスタートすると、ブランクができる可能性が高くなります。
転職活動では、長いブランクはマイナス評価になりやすいですし、経済的な不安や仕事が決まらないストレスなどを抱えやすくなります。
なので、いくら激務だったとしてもなんとか時間を作って「情報収集」だけはしておくことをおすすめします。
今はスマホで転職活動が完結しますし、柔軟に対応してくれる転職エージェントも増えています。
スキマ時間を生かせば、
- 求人サイトで仕事を探す
- 転職エージェントに相談する
- 書類作成を進めておく
- 応募先の情報収集をする
など、できることは意外にたくさんあります。
もしも、全く転職活動の時間が取れない場合は、リスクを抱えながら退職後に転職を進めるしかありません。
やりたい仕事ないのに転職できる?【自分の価値に目を向ける】
もしかするとKさんのように「転職はしたいけどやりたい仕事がない」と悩んでいる20代の方は多いかもしれません。
とくに、今の仕事に嫌気が差して辞める場合、「他にやりたい仕事があるわけではないが転職はしたい」と思うのではないでしょうか。
そんなときは、無理に「やりたい仕事」を探さなくてもOKです。
「やりたい仕事」にフォーカスするのではなく、
- 自分の経験やスキルが活きる仕事
- チャレンジする価値があると思える仕事
- 自分の価値を高く評価してもらえそうな仕事
に目を向けて仕事を探してみてください。
もちろん、熱意をもってやりたい仕事に転職するのが理想ではありますが、求人を出している企業は、
「◯◯のスキルで御社に貢献ができます」
「自分のこんな経験が役に立ちます」
このように、自分の価値をきちんとアピールできる人材を高評価します。
また、20代のうちは「チャレンジ精神」が好印象を与えるケースもあります。
自分の経験やスキルが活かせる仕事なら転職が成功する可能性は高くなりますし、チャレンジする価値があると思える仕事なら、今後のキャリアの大きなプラスになるはずです。
自分の価値がわからないときは客観的な評価をしてもらう
チャレンジする価値がある仕事ってなんだろう。。。
このように悩む人もいるかもしれません。
たしかに、20代で職務経験が少ないと、自分の経験やスキルに自信が持てませんよね。自分の価値がわからないかもしれません。
でも、社会人経験があれば、誰でも必ず「自分の価値」はあります。
「灯台下暗し」と言うように、自分の価値(転職で役立つスキルや経験)は意外とよくわからないものなので、客観的な評価をしてもらいましょう。
まわりに自分の評価を聞いても良いですが、もっとも確実なのは、転職エージェントに相談してみることです。
転職のプロである「キャリアアドバイザー」や「コンサルタント」に相談すれば、
- どんなスキルや経験が役立つか
- なにをアピールすれば高評価を得られるか
- どんな求人を選べばいいか
などを客観的にアドバイスしてもらえます。
エージェントを活用すれば、自分の価値を深堀りできるだけでなく、転職しやすい求人も紹介してもらえます。
「やりたい仕事」がない場合でも、
- 自分に向いている仕事
- 転職しやすい・受かりやすい求人
- 効率的な転職活動の進め方
などが見えてくるはずです。
とくにKさんのように激務なら、まずは転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーとつながりを作っておきましょう。
転職を成功させるには、サポート力が高く相談しやすい転職エージェントを使うのがポイントです。
なぜなら、
- 自分に合う求人を紹介してもらいやすい
- 転職のコツ・ノウハウを吸収できる
- 情報収集が圧倒的に捗る
このようなメリットがあるからです。
以下の記事では、サポート力が高く相談しやすいエージェントをまとめました。ぜひチェックしてみてください。