教員の仕事を辞めたい…
仕事が見つかるか不安…
管理人の「転職サポーターゆうき」です!
フリーターから就職した経験や転職経験、人事目線を活かして働き方や転職に関する記事を執筆しています。
「教師」という職業は、やりがいがあり社会的にも重要な仕事です。
熱い志をもって教員になった方は多いのではないでしょうか。
しかし、教師が属する「教育・学習支援業界」は、離職率が高いことで有名です。
【業界別の離職率ランキング】
- 宿泊業・飲食サービス 52.3%
- 教育・学習支援 48.6%
- 生活関連・娯楽 48.5%
- 小売業 39.4%
- 医療・福祉 38.8%
引用データ:厚生労働省より一部抜粋
一般的に「3年間で3割が辞めればブラック」と言われるため、教師の離職率は非常に高いと言えます。
しかし、教師を辞めるにしても、
- 本当に辞めていいのか
- 転職できるのか
- なにから手を付けていいか
と悩みますよね。
そこでこの記事では、人事目線と独自のリサーチをもとに「教員から転職を成功させるポイント」をまとめました。
- 大まかなスケジューリングをする
- 教師の強みを活かす
- 早めに転職活動を開始する
【教師の悩み相談】転職するにはどうしたらいい!?
実は今回、男性教師の方からお悩み相談をいただきました。
以下のような内容です。
はじめまして。M(男性)といいます。27歳で教師をしています。
幼い頃から教師を志していたので、自分なりにここまで一生懸命がんばってきた自負はあります。
しかし、私の指導力不足なのか、子どもは言うことを聞かずに学級崩壊気味、先月は大きな失敗をして保護者からきついクレームを受けました。
学校側には「しっかりしてくれ」と注意され、周りからは「できないやつ」と思われています。
自分ではがんばっているつもりですが、正直やることが多すぎて毎日パンク状態です。
授業準備に会議、部活動…要領の悪い自分のせいかもしれませんが。
すっかり自信もなくなり、学校に行くのが辛い状態です。
1日でもはやく教師を辞めたいです。なにから手を付けたらいいのでしょうか?
また、私には教師の経験しかなく、これといったスキルもありません。
今のところ他にやりたい仕事は見つかっていません。
転職するにはどうしたらいいでしょうか?
(※本人の了承を得て掲載、内容は一部変更しております。)
教師の仕事は、冒頭でもお伝えしたように子どもや生徒を指導するやりがいの大きい仕事です。
しかし、その反面、
- 子どもや生徒との関係が
うまくいかない - 保護者とのトラブル
- 長時間労働・休みがない
など、ストレスを抱えやすい仕事でもあります。
また、仕事量の割に給料が少ないといった悩みを抱える方も多いようです。
【教師から転職を成功させるには】まずはしっかりスケジューリングをする
【Mさんの悩み】
1日でもはやく教師を辞めたいです。なにから手を付けたらいいのでしょうか?
まずは、しっかりスケジューリングすることからはじめましょう。
もしかすると、教師を辞めたい方の多くは、年度途中の退職は無理と思っているかもしれません。
しかし、ルール上では年度途中でも教師を辞めることは可能とされています。
各自体によって異なりますが、規定上は約1カ月前に退職を切り出せば退職できます。
とは言え、
- 退職を言い出しづらい
- 周りに迷惑がかかる
と考える方は多いはずです。
なのでまずは、きちんとスケジューリングをして転職時期(退職時期)を決めることからはじめましょう。
教師の退職が多いのは、
- 3月末退職
- 夏休み・冬休み後
(長期休み後)
と言われています。
3月末で辞める場合は、前年11月〜12月の管理職との面談の際に意向を伝えるのがベストです。
その他は、1カ月前を目安に退職を伝える必要があります。
また、円満退職をするには引き継ぎ等の準備をきちんとやっておくことも大切です。
これらを考え、自分なりに「転職する時期」を設定してみましょう。
Mさんのように教師の仕事がつらい方は、ゴールが見えない暗闇を毎日走り続けているようなものです。
そのままではモチベーションは上がらず、ますますミスが増えてしまうかもしれません。
なので、「転職する時期」というゴールを設定して、暗闇から抜け出る道を作ってあげることが大切です。
出口さえ見えていれば、走るモチベーションが生まれ気持ちも軽くなります。
【教師から転職を成功させるには】教員の強みを活かす
2つ目のポイントは、転職活動では教員の強みや経験を活かすことです。
【Mさんの悩み】
また、私には教師の経験しかなく、これといったスキルもありません。今のところ他にやりたい仕事は見つかっていません。転職するにはどうしたらいいでしょうか?
きっと、教師を辞めたい方の多くは、
- 教師以外の仕事がしたい
- キャリアチェンジしたい
- 未経験職にチャレンジしたい
このように思っているはずです。
そうなると、
心機一転
1からがんばろう…
アピールポイントがない
このように考えるのではないでしょうか?
もちろん、心機一転してがんばるのは悪いことではないですし、アピールポイントで不安になる気持ちもわかります。
しかし、転職活動では「これまでに培ったスキル・経験」が評価されます。
つまり、教師として積み上げたスキルや経験を活かす姿勢が転職成功につながるわけです。
教師がアピールできる汎用性の高いスキル・経験
では、教師のスキルや経験を転職で活かすにはどうしたらいいのでしょうか?
それは、汎用性の高いスキルや経験を整理しておくことです。
ここで言う「汎用性が高い」という意味は、他の業界や職種に転職しても活きる可能性が高いスキルや経験を指します。
教師がもっている汎用性の高いスキル・経験は以下のようなものです。
- コミュニケーション力
- 指導力
- 学問力
- 広い視野
- マルチタスク力
- 子供との接し方
とくに「コミュニケーション力」「指導力」「マルチタスク力」は、様々な業界・職種で重宝するスキルです。
例えば、「保護者と生徒の関係を改善した」「いじめ対策で効果が上がった」など、具体的な成功体験をアピールすれば、業界や職種が変わっても応用は可能です。
また、「指導力」や「子供との接し方」は、公立や市立の学校以外の
- 語学学校職員
- 日本語教師
- 塾講師
など、「先生」としての仕事でアピールも可能です。
「いい加減、教師の仕事は辞めたい」「教師なんてうんざり」という方もいるかもしれませんが、これまでに培った経験やスキルは、あなたの貴重な財産です。
教師を辞めて転職を成功させたいなら「会社の利益」を意識しよう
ここで教師を辞めて一般企業に転職を考えている方に注意してほしいことがあります。
それは、教師と一般企業の仕事では働き方に大きな違いがあるということです。
大きな違いは、「利益をきちんと意識できるか」ということです。
基本的に教師の仕事は、学校の利益を生むというよりは、
- 保護者から感謝された
- 生徒を正しく導いた
- テストの点数が上がった
など、生徒の成長等に重きを置く仕事です。
対して一般企業は、会社の利益がなにより重要です。
つまり、一般企業への転職活動では、会社に利益を生む可能性が高い人が評価されやすくなります。
なので、転職をするなら「どうしたら会社の利益を創出できるか」を軸に考え、
- 自分はこんなことで
会社に貢献できる - こんな利益を
与えることができます
というアピールをするのが効果的です。
【教師から転職を成功させるには】早めの転職活動を意識する
最後のポイントは、早めの転職活動を意識することです。
先程もお話したように、教師を辞めたい方の多くは、
- 教師以外の仕事がしたい
- キャリアチェンジしたい
- 未経験職にチャレンジしたい
と思っているはずです。
基本的に「未経験の分野」へ転職する場合は、年齢の若い人材が有利になります。
なぜなら、未経験の人材を採用する企業は、
- 将来性
- バイタリティ
- 指導のしやすさ
などを重視するため、フレッシュでポテンシャルのある若い人材を欲しがる傾向だからです。
実際、未経験で応募出来る求人の数は、年齢があがるにつれて減少すると言われています。
また、中途採用の求人に関しては、いつどんなタイミングであなたに合う求人が現れるか予測できません。
なぜなら、新卒採用とは異なり、「人が辞めたから」「新規事業を立ち上げるから」など、企業ごとに求人を出す事情やタイミングは違うからです。
なので、転職考えているなら、早めに転職活動をスタートして準備をすることが非常に大切です。
まずは最低限の見通しを立てよう
しかし、「今すぐ教師を辞めたほうがいい」と言いたいわけではありません。
転職活動をすると言っても、
- 仕事選びがわからない
- 転職活動をする時間がない
- そもそも転職に自信がない
など、なかなか一歩を踏み出せない方は多いはずです。
また、いきなり教師の仕事を辞めてしまうと、
- 収入が途絶える
- ブランクが生じる
- 転職を焦ってしまう
など、非常にリスキーです。
僕もはじめて転職をしたときは、相当悩みました。
そんな経験から言えるのは、まずは最低限の見通しを立てたほうがいいということです。
情報収集をして転職活動の見通しを立てる
実は、きちんと情報収集をすれば、
- どんな職場が自分に合っているか
- 給料は上がるか
- 今転職すべきタイミングか
など、ある程度の見通しが立ちます。
そうすれば、転職に失敗するリスクは大幅に減ります。
転職の不安は、「この先どうなるかわからない」という不透明な将来にあります。
なので、在職中にきちんと情報収集をして、転職活動の見通しを立てることが大切です。
具体的には、エージェント系の転職サービスを活用するのがベストです。
エージェントを使えば、キャリアアドバイザーやカウンセラー(担当者)が、要望に沿った求人を紹介してくれたり、転職のあらゆる不安をサポートしてくれます。
例えば、
- どんな転職先があるか
- 給料や待遇はアップできるか
- 転職のタイミングはベストか
などをエージェントの担当者がプロの目線でアドバイスをくれます。
基本的にエージェントのキャリアアドバイザーや担当者は、紹介する企業の採用担当者と打ち合わせ等をして情報を集めています。
そのため、
- 職場の生の雰囲気
- 上司になる人物の人柄
- 面接で好印象を与える回答
- 詳しい仕事内容
などを知っている存在です。
エージェント系のサービスを活用すれば、これらをクリアにすることが可能です。
転職(中途採用)は、一斉採用の新卒と異なり、いつどんなタイミングで良い求人が出るか予測できません。
また、転職には2〜3ヶ月かかるケースが多いため、常に情報収集できる環境を作っておくことで転職の成功率は上がります。
もちろん、「転職はひとりでなんとかしたい」という人にはおすすめできませんが、、、
エージェントを活用することで、転職の不安や負担が軽くなるのは確かです。
失敗しないエージェントサービスの選び方
とくにおすすめしたいのは、大手マイナビワークスが手がける「マイナビジョブ20’s」です。
24歳から29歳の20代に特化したマイナビのサービスだけあって、使い勝手の良さ・サポートの質の高さはトップクラス。
- 紹介される求人はすべて20代対象
- 20代専任のアドバイザーがサポート
- マイナビならではのノウハウが心強い
転職経験のあるキャリアアドバイザーがサポートしてくれるので、転職の悩みや不安を相談しやすいエージェントです。
対応エリアは以下のとおり。
東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、
京都、滋賀、大阪、兵庫、奈良
20代の転職には外せないエージェントなので、対象エリアの方は今すぐ登録しておきましょう。
30代やマイナビジョブ20’sの対象エリア外で転職をする人におすすめしたいのは、dodaです。
dodaは、国内最大規模の人材サービスを展開するパーソルキャリアが運営する転職エージェント。
おすすめの理由は以下のとおりです。
- 求人数は約10万件
国内トップクラス - 関東や関西だけでなく
全国の求人に対応している - 限定求人も多く
仕事探しの幅が広がる
また、最大規模のエージェントだけあって、経験豊富なキャリアアドバイザーが多く、サポート力が高いのも魅力です。
マイナビジョブ20’sの対応エリア外の方や30代以降の方は、dodaを徹底活用しましょう。
また、経験やスキルに不安がある方や社会人経験3年未満で転職をする方におすすめしたいのは、「就職カレッジ(ジェイック)」というエージェント系サービスです。
就職カレッジは、未経験者や第二新卒者を専門にサポートしている転職エージェントです。
公式サイトでは「フリーターや大学中退の就職」を売りにしていますが、正社員経験3年未満の転職(第二新卒)にも非常に力を入れているサービスです。
社会人経験が少ない20代は転職に苦戦するケースは多いですが、就職カレッジの場合、
- 未経験OKの企業を紹介
- 書類審査なし
- 就職講座を実施
このようなサポートをしてくれるので、転職成功率も上がります。
また、就職カレッジは全国で数十社しか国が認定していない「職業紹介優良事業者」なので、安心して転職活動を進められるのもポイントです。
就職カレッジの対応エリアは以下のとおり。
山形 福島 茨城 栃木
群馬 埼玉 千葉 東京
神奈川 新潟 石川 山梨
長野 岐阜 静岡 愛知
三重 滋賀 大阪 兵庫
奈良 和歌山 岡山 広島
福岡 熊本
(※対応地域は変わる可能性あり)
正社員経験が3年未満で転職をする場合は就職カレッジに登録しておきましょう。
転職を成功させるには、サポート力が高く相談しやすい転職エージェントを使うのがポイントです。
なぜなら、
- 自分に合う求人を紹介してもらいやすい
- 転職のコツ・ノウハウを吸収できる
- 情報収集が圧倒的に捗る
このようなメリットがあるからです。
以下の記事では、サポート力が高く相談しやすいエージェントをまとめました。ぜひチェックしてみてください。